学習内容・特徴

化学工学に関する学習を効率良くかつ効果的に行い,確実な知識と能力を身につけるために,化学工学講座では広島大学到達目標型教育プログラム 「HiPROSPECTS(R)」の主専攻プログラムである化学工学プログラム(化学工学課程)が用意されています.

◇化学工学プログラム(化学工学課程)では・・・
化学プロセスを構築する上で必要となる知識を得るための伝統的な化学工学科目(量論,流動論,伝熱論,物質移動論,熱力学,反応工学,粉体工学など)を骨格としたカリキュラムを踏襲し,化学プロセスの開発・設計に必要な科目が全て用意されています.併せて,環境に配慮した化学プロセスや環境を保全するための化 学プロセスを構築する上で必要となる知識を網羅した講義科目(生態システム,再資源化学,グリーンテクノロジーなど)を履修することにより,環境保全・浄 化や資源・エネルギーの開発などに関する幅広い基礎知識と,高度な専門知識・技術を調和よく身につけ,知識を応用する能力を養うための実験・実習を行いま す.

3年次の実験開始時には企業からの外部講師による安全教育が行われます.4年次には,産業界(企業)からの非常勤講師による現場の実体験に基づく化学プロセスに関する特別講義と,工場見学を目的とした研修旅行があり,併せて様々な問題の実例を題材とした工学倫理教育を教官や学生同士とのディベート形式で行います.そして,教官と大学院学生の指導のもとに小グループで実際に化学プラントを設計し,さらに,4年間の集大成として,先端技術開発を目的とした卒業研究に取り組むことになります.
これらの教育・研究を通して,化学プラント設計の技能だけでなく,グローバルな視野,創造性,リーダーシップ,協調性,プレゼンテーション能力などが養成されます.

こうした独特の教育を受けた卒業生の大半はさらに大学院に進学して高度な教育を受けた後,様々な産業分野で技術者・研究者として活躍しています.

化学工学講座で開講される以下の講義については,広島大学より教育顕彰が授与され,優れた教育が行われていることが認められています.

講義:基礎化学実験 「物理化学実験(基礎化学実験)のテキストの作成ならびに実験装置の改良」
受賞年月日 1996年10月30日,広島大学工学部教育顕彰

講義:化学工学プログラミング 「プログラミング基礎のテキスト作成」
受賞年月日 1997年10月29日,広島大学工学部教育顕彰

講義:化学装置設計・実習 「化学装置設計・実習におけるCADの導入およびテキスト作成」
受賞年月日 2005年12月7日,広島大学大学院工学研究科・工学部教育顕彰

講義:基礎化学実験 「第三類基礎化学実験(物理化学実験)における基本的スキルの系統的早期導入教育と実験環境の改善」
受賞年月日 2008年11月6日,広島大学工学部教育顕彰

講義:基礎化学実験 「化学工学実験における講義形態・実験環境の改善」
平成28年度大学院工学研究科・工学部教育顕彰 荻, 久保, バルギス, 深澤

化学工学プログラミング 化学工学実験

 

工作実習 卒業研究