JABEEについて

 

広島大学工学部第三類の化学工学講座(化学工学プログラム)は,化学工学コースの技術者教育プログラムとして日本技術者教育認定機構(JABEE)の定める認定基準に適合しています.これは,化学工学技術者にとって必要な知識や能力を養成するための教育プログラムとして適切であることの客観的な証です.
当講座では学習・教育目標を定め,それを達成した卒業生を社会に送り出せるように,カリキュラム,教育集団,教育環境などの質的向上に向けて絶えず検討を重ねています.
JABEE認定プログラムである当プログラムの卒業者は,(社)化学工学会に入会して登録申請を行えば,審査なしで「化学工学修習士」の資格を取得できます.「化学工学修習士」の資格は化学工学を学んできたことの証として(社)化学工学会が公に認めるものです.化学工学修習士の資格認定に関してはこちらをご覧下さい.

 

JABEEとは

 日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education, JABEE)の ことです.JABEEでは,高等教育機関で行なわれている教育活動の品質が満足すべきレベルにあること,また,その教育成果が技術者として活動するために 必要な最低限度の知識や能力(Minimum Requirement)の養成に成功していることを認定しています.これは,次のように,大学等の教育プログラムの認定を通じて技術者教育の向上を実現 し,その国際同等性の確保を目指すためです.

1)

統一的基準に基づいて理工農学系大学における技術者教育プログラムの認定を行い,教育の質を高めることを通じて,わが国の技術者教育の国際的な同等性を確保する.

2)

技術者の標準的な基礎教育として位置づけ,国際的に通用する技術者育成の基盤を担うことを通じて社会と産業の発展に寄与する.

 

JABEE認定教育を受けた技術者とは

 JABEEは,教育と技術者キャリアーの二つの輪が車の両輪のように均衡を保って支え合う全体像を描きながら,認定による技術者教育の向上を目指しま す.下図の左の輪が,JABEEが対象とする学士レベルの技術者基礎教育を示しています.一方,基礎教育の充実を通じて技術者の能力が高まり,国際的に通 用する専門職(Professionals)としての技術者が多く生まれるようになれば,これは技術者個人のチャンスを拡大するのみならず,技術力強化を 通じて社会と産業に貢献することになります.またそのような技術者が,プロの証として技術者資格-技術士-を取得するようになれば,技術の社会に対する責 任が一層明確になります.これが下図の右側の輪で示される技術者キャリアーに関わる部分であり,その活動は主として卒業後の実社会の中で行われます.ま た,このようにして技術者の社会的認知が高まり,職業としての魅力が増すと,意欲ある若者が技術者の道を志すようになり,これが教育をプッシュアップする ことになります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JABEE技術者の生涯キャリアーは

 JABEE認定の基礎高等教育を修了した技術者は,実務経験と継続専門教育(CPD)を通じて能力開発( Prof. Development) を続けることにより,より高度な技術者へと成長します.また,適切な時期に国が定める技術者資格―技術士―を取得して公認された技術者としての地位を確立 し,その後も仕事を続けながら技術士CPDを通じて能力のアップデートを続けることができます.この際,JABEE認定の技術者教育プログラムの修了者 は,技術者に必要な基礎教育を完了したものと見なされ,技術士第一次試験を免除されて直接「修習技術者」として実務修習に入ることができると規定されてい ます.

 

 

 

 


 

より詳しい情報は,JABEE(日本技術者教育認定機構)ホームページをごらん下さい.